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それでもすごい 【2012】 [映画日記<2009年>]

「2012」を見たよ!

離婚後、運転手として糊口をしのいでいる作家ジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、子供たちとキャンプへ出かける。
そこは分かれた妻との思い出の地だったが、懐かしい湖は枯れて干上がり、なにやら調査を行っているらしい米軍に、追い出されてしまう。
さらには、キャンプ地に住むヒッピー風の男に、世界の終末の話をされ、ジャクソンは少なからず気になっていた。
その3年前、地質学者のエイドリアン(キウェテル・イジョフォー)は、同じ地質研究をしている友人から、驚くべき報告を受けていた。
それは、人類の存続をも危ぶむ、驚愕の事実だった。
2012年。
ついに自然の驚異が、人類を襲う。
太陽のニュートリノの異変から、地球のコアが異常に熱せられ、地球はその地殻を崩壊させた。
地震、噴火、津波が地球を襲い、大地は海に沈む。
いち早くその事実を知ったジャクソンは、家族の命を守る為、脱出の為の“宇宙船”があるという、中国を目指し、必死の奔走が始まる・・・

映画を見るのは久しぶり。
そして、もっと久しぶりのパニック映画。
ディザスター・ムービーって言うのか。

この監督ローランド・エメリッヒは、「インディペンデンス・ディ」や「デイ・アフター・トゥモロー」など、この手の映画は大得意の監督さんんなのね。
「インデイペンデンス・ディ」は見たけど、しょぼい箇所もありつつ、独特の雰囲気のジャンルだよね。

最初っから核心を言ってしまうけど、この映画は、「ノアの箱舟」のお話なの。

今までにない展開で、それはそれで面白いな、と思ったのは、
実は地質学者のエイドリアンが手に入れた情報から、米政府が2009年から、その事実を受け入れ、人類が生き残る為に、準備をしていた、という事。

今までのパニック映画は、誰の予想もできないところに何かが起こり、それに対処していく展開だったけど、
この「2012」は、地球崩壊が始まる3年前から、下準備をしていたのね。
でもそれが、一部政府の要人しか知らなかった為に、また別の問題が起こる、という問題蜂起もしている。

「ノアの箱舟」とは、その米政府が、2012年の大惨事の後、政府機能を存続させる為、この大災害を生き残る為に密かに作っていた、巨大な“船”だった訳だ。

もちろん、今のCGの技術は素晴しく、そりゃ、ロケにはかなわんな、と思うシーンはまだ多くあるけど、
もうCGだと分かるCGはないね。
天変地異はもちろん、もう作れない映像はないでしょう。

それに、ローランド監督は、これでもかこれでもかと、押し押しの展開で、本当に息つくヒマがない。
車で地震を振り切り、小型飛行機で噴火から逃げ、中国まで大型飛行機で飛び、“船”に忍び込み、エベレストとの衝突を避けて・・・

もうね、ジャクソンがありえないヒーローっぷり。
ある意味、決して銃弾に当らない韓国映画の主人公みたいだよ。
ただの作家のくせに、スタント並みのドライビングテクニックを披露するし、
崩壊するビルは避けまくり、できた裂け目は車ごとジャンプ、噴火で飛んできた岩石にも当らず、
あげくには、燃料が足りなくて中国までたどり着けない、ってなったら、中国の方から寄ってきたからね。
あ、これはジャクソンの手柄じゃないか。

ともかく、あまりのはちゃめちゃっぷりに、もう少しで爆笑するところだったわ。
ありえねー!って。
小型飛行機と、大型飛行機のシーンは、結局二度同じ展開だったから、本当なら何か違いを出すべきなんだけど、
そんな事も気にならないくらい、もうハラハラしっぱなしで、
もう頭使っているヒマがないから、別にいいのかな。

そんなはちゃめちゃっぷりの中でも、ストーリーがブレなかったのは、軸が二つあって、それがきちんと機能していたから。

もちろん主軸は主人公ジャクソンと、家族の物語。
一般ピープルな家族が、いかに生き残るか。

もう一つは、誰よりも早く地球の危機の情報を入手し、「ノアの箱舟」計画を知る、地質学者エイドリアンの物語。

最初は、このエイドリアンが主人公かと思ったくらいだったよ。
全てを知った上で、それでも人間性を失わないエイドリアンは、ジャクソンとは背中合わせのヒーローだったのだと思う。

ハリウッド映画で、特にこういうパニック映画になると、必ずといっていいほど、抑えてくるポイントがある。
それは予想を裏切らないし、予想から上回る事もない。

まずは、必ずテーマとしてあげられる、“愛”
この「2012」は、とにかく家族愛。
もうお腹一杯なのに、それでも食え食えと、家族愛を押し付けてくる。
主人公が離婚しているってところからして、最後は元鞘か?と思えば、その通り。
親は子を守り、命を落としていく。

次、アメリカ映画は絶対なのだけど、とにかくアメリカ万歳的な考え方。
この作品は、珍しくUSアーミーが出てこなくって、ちょっと驚いたけど、それでも政治家は山ほど出てきて、
アメリカ大統領がヒーロー、的なキャラクター作りは、定番。
今回は、世相も鑑みて、アメリカ大統領は黒人だったね。
しかも、国民を見捨てず、自ら“船”には乗らず、一緒にホワイトハウスの前で命尽きたからね。

それと“エゴ”。
今回も、自分が助かる為には、他人を犠牲にしてもいいのか、的な考え方は、随所に織り込まれていると思う。
その度に、ジャクソンやら、エイドリアンやらが、ご大層な演説をぶって、みんなで助かろうってなる。
でも、そうなる展開の前に、もう十分ってほどの人を、結局は犠牲にして、見捨てているんだけどね。
そういうシーンでは、その事は決して触れないから。

オマケで、“犬”。
ローランド監督のこだわりなのか知らんけど、とにかく犬が助かるんだわ。
「インディペンデンス・ディ」でもシェパードが間一髪、すごいシーンになっていたけど、
今回は、シーズーが、飼い主は死んじゃったのに、犬だけ最後まで生き残ったからね。

まだまだツッコミどころはあるんですよ。
最終的に、人類はある程度の人数で、その箱舟のおかげで助かるんだけど、
よくよく考えたら、その船に乗れたのは、各国の政府要人と、学者、
それと、資金集めの為の乗船チケットを購入できた、極々一部の、ちょー金持ちだけ。

普通の人は、事実も知らず、乗船チケットも買えず、ほとんどは地震か津波で、ご臨終。

それで、助かったって喜んでいいのか、ってのは、この手の作品にはついてまわる事だから、あえて言っても仕方がないんだけどね。

もう、ツッコミどころ満載すぎて、見終わった後、しばらくツッコミどころ言いたい放題大会だったよ。

主人公のジャクソンにしても、自業自得なところがあって、
彼らが秘密裏に船に侵入したおかげで、ハッチがしまらなくなり、余計なケガ人、死人が出たりしてね。
お前のせいじゃ!喜んでいる場合か!なツッコミは、あるんですよ。

それを踏まえても、映像はすごいです。
ジャクソンたちのハラハラドキドキな展開は、是非、映画館で見て欲しいな。
見たい、と思った方に、だけどね。
人がゴミのように死んでいくからなぁ・・・。

ただ、上映時間が2時間45分ほどあり、これは長い。
せめて2時間半以内に納めてくれたら良かったのに。

ドキドキしたい方、この手のが好きな方は、是非映画館で。
ただし、感動して涙、というタイプの作品ではないので、それを期待して行ったらダメよ。
あぁ~、そっかぁ~、良かったね~、ってなって下さい。

あれ、残った大陸がアフリカだったのは、人の起源がアフリカといわれているから、なのかな・・・。
タグ:2012
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グローバルすぎるヒーロー 【アイアンマン】 [映画日記<2009年>]

「アイアンマン」をレンタル&見たよ!

自らもマサチューセッツ工科大学を主席で卒業(しかも飛び級)、現在は亡き父の跡を継いで、兵器を扱う巨大企業の社長になったトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)は、女性大好き、豪遊大好きの超セレブ。
ある時、自社製品のデモンストレーションの為、アフガンを訪れたトニーは、ゲリラの急襲に合い、負傷したまま捕虜となってしまう。
捕らえられた彼を救ったのは、同じく捕虜となっていた学者らしい男イェンセン(ショーン・トーブ)だった。
彼のすぐそばで爆発したミサイルの破片が、心臓すぐそばにあり、放置すれば一週間で心臓に達し、死んでしまう。
イェンセンは電磁石を作り、それをトニーの胸へ埋め込む事で、破片が動くのを阻止していた。
トニーは、すぐに知識を屈指し、電磁石に代わるバッテリーのいらない新しい装置を作り出す。
ゲリラのリーダーから、自分の会社で開発した最強の威力を誇るミサイルの製作を強要されるトニー。
だがトニーは、それを利用し、逃げる為の準備を進めていた。
それは、自ら装着する事で、最強のパワーを生み出す、バトルスーツを製作する事だった。
だが現実は、トニーを逃す為、イェンセンの犠牲と、自社製品がゲリラの殺戮に使用されていたという事実を知る、辛いものだった。
帰国したトニーは、決意をする。
一切の兵器の出荷を停止。
そして、アフガンの洞窟で製作したバトルスーツを改良し、戦火に苦しむ人たちを救う。
ここに、“アイアンマン”が誕生した。

久々のレンタル。
見はぐっていた作品を、やっと見れたよ。

なぜ簡単に見はぐっていたか、といえば、主演のロバート・ダウニーJr.って、日本じゃあんまり知られていない俳優さんでしょう。
で、役柄もあるのだけど、ヒゲはやしているし、見た目もなんだか成金ぽくてウソくさいし。
何が何でも、って感じじゃなかったのよ。

でも見てみたら、なかなか楽しい作品だったよ。

アメコミ原作だから、なのかは知らないけど、結構設定がむちゃくちゃだよね。
いつ誰が何のキッカケで、スーパーヒーローになるか分からないってところは、アメコミ論ぽくて好きなのだけど、
アフガンの捕虜になった洞窟の中で、あのパワードスーツを作っちゃうのだから、どこまで天才なのか、って。

彼が自宅で屈指する人工知能付きのコンピュータたちが、なかなか子供心をくすぐる素晴しいもので、それだけでも楽しいよ。
会話もできるし、細かい作業もする。
ディスプレイが空中に浮いていたりとか、バーチャルと現実がシンクロするような仕掛けになっていたりとか、SFの要素も含んでて、非常にわくわくする。

心臓そばの破片のせいで、胸につけた装置を外す事ができず、
ただ、この装置がスーパーパワーを生み出す代物なのだけど、
アメコミのヒーローたちは、いつもどこかフリークで、世間に対しだとか、生きる事に制限を持っている場合が多い。
その正体が秘密の事も多いしね。

トニーの場合は、この装置が制限にあたるのだけど、意外とそれが最後まで彼の足を引っ張る事もなく、イヤミな感じがなく、さりげなく彼に溶け込んでて良かったわ。

それにしても、このパワード、バトルスーツはすごい。
アメリカ空軍の戦闘機にも勝る飛行能力を持ち、火炎やらミサイルやら、たくさん発射できるし、多少の被弾くらいなら、全く問題なし。
このスーツを纏っているトニー自身も、傷つかずにすむ。
うーん、これを一人で作ったのは、すごいなぁ。トニー。
彼の頭の中は、一瞬、酒や女の事だらけ、なのかと思えば、
実は自室の工房にこもって、せっせと開発、製作に励むような、集中力を見せたりする。
彼は、この二面性が魅力なのだろうな。

それが捕虜という特殊な環境におかれた事で、彼の世界が一変しちゃうのだから、やはりアメコミヒーローは、いつ誕生するか分からん。

スターク・インダストリアル、という、自社のマークを堂々とつけた兵器が、たくさんの人の命を奪う。
直接的じゃなくても、彼は自分の手で、人を殺しているのだと、自覚をする。
彼は、父という存在をすごく大きいものとして感じていて、いつも父の事を話題に出したりしているのだけど、
この時も、罪悪感や良心といったものを、父に一度聞いてみたかった、と言っていたね。
この決断こそが、トニーが父を超えた瞬間なのかも。
それまでは、父の軌跡を追うように、仕事をして、会社を大きくしていたのかもしれないけど、そこに果たして疑問はなかったのか。

正直言うと、彼がぱっと意見を変えてしまうには、少々あっさりすぎやしないか、とも思ったのだけど、それはイェンセンの死というものが彼の目の前で起こった、ってところに、集約してしまって良いのかな。

真面目な事を書いてしまったけど、作品自体は、ところどころコメディの要素も含んでて、何度も笑ってしまったよ。
特に、トニーがスーツの開発途中で、いろいろ試すのだけど、最初はことごとく失敗して、部屋を破壊したりするのね。
それに、人工知能付きの彼のコンピュータたちが、また絶妙なタイミングで面白くしてくれるから、なかなか楽しい。

トニーと、秘書のペッパーの関係も好きだった。
ペッパーは、グウィネス・パルトロウが演じていたのだけど、最初はあまり目立たず、なんだか地味な感じで登場。
仕事人間かと思えば、キュートでトニーの減らず口に合わせてノッてあげたり、さりげなくトニーを心配してたりして、その可愛さに気づくよ。

だいたい、ハリウッド映画の女性たちって、キャーキャー言っているだけとか、
逆にぶちゅぶちゅ主人公とやってばかりとか、あまりいいイメージないのだけど、
このペッパーは、程よい感じで天然というか、彼女の存在も楽しかったわ。
キスもおあずけのヒロインだからね。

楽しかった割に、なんとなくハマりきれなかったのは何でだろうって考えていたんだけど、
多分、それは、アイアンマンが退治する“敵”というか“悪”の存在が、テロとかゲリラとか、例えば中東だったりとかの戦争や内乱に絡んだ、かなりグローバルなところにあるからだと思う。

今までは、ヒーローの敵といえば、市民の安全を脅かす敵、殺人とか強盗とか、身近な犯罪だったじゃない。
それがいきなり、アフガンのゲリラや中東の内戦問題、と言われても、ピンとこなかったんだわ。
これはアメリカ的。
アメリカはイラクに兵を出していたり、第三国の治安に直接関わったりしているし、
日本が全くない、って訳でもないんだけど、ピンとくる度、みたいのが違うのかなって。
兵器を取り扱う企業って言っても、日本にいたらピンとこないもんね。
マンガの世界なら分かるけど、って感じでさ。
身近なのは、はやりアメリカ。
なのだろうね。
世相だなぁ。

大人のアメコミ映画だ、なんてよく言われていたみたいだけど、どうだろう。
自分で作った兵器で人が死ぬのを見て、ある意味改心する主人公ってのは、子供にも良いのかもね。
ただ、あれだけ見ると、アフガンの人が全部悪いみたいな見えちゃうかもしけないけど、実際は、そうじゃなくって、人種や宗教や、難しくってこんがらがった問題が絡み合っているから、一概にそうとも言えないところがまた難しいね。
戦争は良い国と悪い国とが戦っているんじゃないって気づいたのは、いつ頃だろう。

この映画、最初っから続編を見込んで製作されているみたい。
エンドロールの後に、まだ続きがちょこっとだけあったから。
実際、それもどうかと思うけど、アメリカ国内では相当売れた映画のようだから、ま、仕方がないか。
日本では、そうでもなかったよね?
秋の夜長に、ビールでも飲みながら見るのは、最高かもしれないな。
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会話劇を楽しみました 【サブウェイ123】 [映画日記<2009年>]

「サブウェイ123」を見たよ!

ニューヨーク地下鉄運行指令室、指令係のウォルター・ガーバー(デンゼル・ワシントン)は、ペラム駅発1:23の列車が、何故か途中で停車し、しかも1両目だけが切り離され、他は逆走して戻っている事に気づく。
何かのトラブルかとも思い、運転手へ連絡を取るガーバー。
しかし、その答えは、彼の予想とはまったく違っていた。
無線に答えたのは、ライダー(ジョン・トラボルタ)と名のる男。
今から1時間以内に、1000万ドルを市長へ要求、1分遅れるごとに、人質となっている乗客を一人ずつ殺していく。
ライダーはガーバーを交渉役に指名すると、立場の全く違った二人の男の、無線でのやり取りが始まる。
ただ偶然に地下鉄ハイジャック犯と話をするはめになった男が、ニューヨーク市民の命を救えるのか。
ガーバーとライダーの緊迫する会話の結末は?

1974年の映画「サブウェイ・パニック」のリメイクなのだそうだ。
ただ、今回は、オリジナル作も全く知らず、今作の情報もほとんど知らないままに、見に行ったんですよ。
結果、それで良かったと思うわ。
なかなか面白かったもん。

この作品は、地下鉄の指令係の男が、彼は普通のサラリーマンなのだけど、
その男が、偶然ハイジャック犯の無線を受けた為、
ハイジャック犯との緊迫した会話を強要されたあげく、
交渉役まで担い、人質となっているニューヨーク市民19人の命まで救わなければならなくなる、というところに、面白味と緊張感があ。
ほとんどは、デンゼル・ワシントン演じる指令係のガーバーと、ジョン・トラボルタ演じるハイジャック犯ライダーの会話がメイン。

その脇でのストーリーの中では、銃撃戦があったり、ちょっとしたカーチェイスならぬ、スタントもあったのだけど、
それはあくまでサイドストーリーで、
メインとなるのはやはり“会話”なのよ。

どこかの批評欄で、「良くも悪くもトニー・スコット」というのを読んだのだけど、
それは作品を見たら、ものすごく納得した。
トニー・スコット監督のイメージって、スピード感溢れるショットの中に、バイオレンス、という感じかな。
だからね、サイドストーリーの方で、ドンパチあっても良いのだけど、
現金を輸送する際の、カーチェイス的な映像は、ちょっとやりすぎじゃないかと思えた。
主人公と関係ないところで、そこまでハデにやる必要があったのかな。
あれは、時間までに現金が間に合わない理由付けだったのだから、ムダに車を空中回転させなくても良かったのにね。

ま、それはそれで置いておいて。

ガーバーとライダーの会話は、なかなか楽しめた。
さすが、大ベテラン俳優同士の技。

ライダーという人物がちょっと変わってて、とにかくよくしゃべる。
普通、余計な事をしゃべると、人物像が割れたりして、ハイジャック犯としては良くないのじゃないかと思われるけど、そんな事はおかまいなしに、自分の信念というか、Faithのような事を、それこそ熱に浮かされたようにしゃべりまくるライダーという人物は、面白かった。
ジョン・トラボルタが、悪人然としたライダーを演じてて、見ていて気持ちいい。
顔まで悪人顔でさ、自信に溢れた感じがいい。
だいたい、映画の悪人ってさ、最初はエラそうで自信たっぷりでも、だんだん主人公とかに追い込まれていくと、馬脚を現すというか、急にヘタレっぷりを披露したりするものだけど、
ライダーは最後まで自信たっぷりな悪人で良かったよ。

実は犯行理由が私怨だったりしたのだけど、それはどうでも良くなってたわ。
最後まで、ライダーとガーバーの駆け引きだったから、主人公が勝つのだとは思うのだけど、実はそうじゃないかもしれない、と思わせられたからね。

ガーバーという人物も、決して正義漢ではないところが、彼の哀愁を感じられて、感情移入しやすかった。
基本は良い人で、妻と子供たちを愛する善良な市民なのだけど、
実は彼は会社から、収賄疑惑で告訴されている。
そんな卑劣やヤツじゃないと思わせるだけの良い人イメージなのだけど、
ライダーにその事を指摘され、さらには、告解までさせられて、
素直に答えないと人質を殺す、まで言われて、彼はその疑惑が、本当である事を言わざるを得なくなる。
金は受け取った。
車両購入の際に、ある会社を“推薦”した見返りに、5万ドルほど受け取った。
それは子供たちの教育費に使った。
でもそれは、彼がその会社の車両が最も優れていると信じていたからで、欲から、であった訳ではない。
それでも、ワイロはワイロ。
彼もまた、罪を犯していた訳だ。

それでもね、ガーバーという人物は、良心の男なの。
ライダーから市民を守る、ライダーを捕らえる、それをしても彼が犯した罪が帳消しになる訳でもないのに、
ましてや自分の命の危険まで冒して、ガーバーはライダーを追うの。
あれは、懺悔というよりは、良心、だと思うのだけどな。

彼の妻がね、危険に飛び込む夫の決意を汲んで、実に気の利いた事を言ったなぁ、と。
あとで考えれば良くあるシチュエーションだったのだけど、
遺言にも似た言葉を吐く夫に、妻は、買い物を頼むのよ。
仕事帰りに買ってきて、って。
それで彼は、ヒーローではなく、ただの市民なのだな、って再確認できるのかな。
ま、その後の彼の行動は、やはりヒロイックだと思うけど。

最後、どう決着をつけるのか、予想しずらかったわ。
でも、ウソにならず、ちゃんと警察の協力も忘れず、スーパーマンにならなくて良かった。
ガーバーが最後の最後でスーパーマンじゃ、締まりが付かないから。
ライダーは、それこそ最後まで、独特のFaithを持っていた感じがしたわ。
捕まるくらいなら“死”・・・か。
やはりそうなっちゃうのかな。

アメリカが銃社会なのは知ってはいても、案外、あっさり、引き金引いちゃうものかなぁ、というのは、ちょっともやっとした疑問。
あの場でガーバーが撃たなかったら、ライダーが撃っていたのだろうから、ま、選択の余地はなかったにせよ。
その後も、案外あっさり。
一般市民が人を殺してしまったら、前述通り選択の余地はなかったにせよ、その後、笑顔で帰宅できるだろうか。
相手が悪人でも、動揺するものだよね?
ま、そこは、あくまで主人公はヒーローである、というセオリー通りであった、という事で、納得してしまわないと、なのだけどね。

でも、面白かったよ。
久しぶりに、火薬の量を競うような作品じゃないものを見たし。
トニー・スコット流のスピード感溢れる映像も、嫌いじゃないし。
個人的に、デンゼル・ワシントンの立ち姿は、ステキだと思うし。
見に行こうかどうか迷っていた時はどうかと思っていたけど、見に行って良かったわ。
迷っている方は、是非、シアターへ。
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イラっとしました 【トランスポーター3】 [映画日記<2009年>]

「トランスポーター3」を見たよ!

超一流の運び屋のフランク・マーチン(ジェイソン・ステイサム)。
今回の仕事は・・・
同業の知り合いに譲ったはずの仕事が、彼の家へ飛び込んできた。
仕事を譲ったはずの知り合いは撃たれて瀕死の状態。
助けを呼び、旧知の仲の警部へ連絡したところで、救急車の到着。
搬送していった救急車は、走り出した途端、爆発して燃えてしまった。
事情を知る者は、唯一、車の中に取り残されていた女性、ヴァレンティーナ(ナターリア・ルダコア)のみ。
ところが、そのフランクも、強制的に仕事をするはめに。
極めつけは、手首にはめられたブレスレット。
車から22m以上離れると、あの爆発して粉々になった救急車と同じ運命をたどる事になる。
同じブレスレットをはめたヴァレンティーナを連れて、荷物を運ぶ事になったフランク。
彼はこの仕事から生きて帰れるのか。
そして、仕事を依頼したクライアントの、本当の目的とは?

「トランスポーター」もついに3ですね。
フランク役の時のジェイソン・ステイサムは、手放しでカッコイイです。

でもね・・・

リュック・ベッソンという監督は、有能なのか不能なのか、私には分からんよ。

先週見た、同じリッュク・ベッソン監督作品「96時間」は、むちゃくちゃながら、アクションにしても主人公の背景にしても、とても面白かった。
ん?
リュック・ベッソンにしては、こっちの方が、久々のヒットだったのか。

とにかく、「トランスポーター3」に関しては、褒めずらいなぁ・・・

先に言っておくね。
女優さんその人が決して悪い訳じゃないの。
リュック・ベッソンがロシア人好きなのは、ミラ・ジョボビッチを世に送り出した事でも分かっているし。
別に演技がヘタクソだった訳でもないし。
これは、彼女の責任じゃない。

これはね、あのキャラクターを作った人のせい。

何、あのバカ女は。

自分の状況を分かっていても分かっていなくても、この際、どうでもいい。
運ばれている立場なのに、妙なクスリでラリって、テンションマックス。
ついでにウォッカ飲んで、ちょーご機嫌。
さらには、強くてお気に入りになったフランクに、ストリップをさせるは、最後にはセックスまでせがんで、ヤルんですか?アナタは!

はぁ・・・疲れた。

何事か、大きな犯罪を企んでいるクライアントから唯一の連絡手段、携帯に着信があっても、ちちくり合いに忙しくて、気づかないし。
フランク・・・

この瞬間だけは、フランク、死んで良し!って思ってしまった。

多分ね、「トランスポーター」で見たいフランクは、生身の身体をはって、ばったばったと敵を殴り倒し、仕事を遂行する為にひたすら突き進んでいくカッコ良くて、クールで、ちょっぴりストイックなフランク、だと思うの。
どう?

それを、ちちくり合いばかり見せやがって。

もっともっと、フランクの生身のアクションと、カッコイイハンドルさばき、町を縦横無人に走り回るカーチェイスが見たかったんだけどなぁ。

それを望んでも、もうムリなのかしら。

思えば、1作目の時からヒロインとなる女性は登場していたのだけど、アジアンだったよね。
1作目の彼女。
あのキャラクターもいまいちワガママだったかな。
それでも、まだ今作よりはまし。
パパが人身売買にからんでて、って話で。
そういえば、また今回も、ヴァレンティーナのパパがからんだ話だったね。
彼女は巻き込まれただけだったけど、それにしても、だよなぁ。

2作目は、子供だったね。
それ自体は良かったのだけど、フランクが超人になりすぎて、やや冷め気味になってしまったんだっけかな。

今作は、フランク自身は、いたって運動神経の良い人、止まりで、その点では原点回帰というか、ワクワクできるアクションではあったのだけど、
どうも、求めたいものと違ってしまっていて、イラっとさせられてしまいましたよ。

脱ぎっぷりだけは、かなり良かったけどね。

敵の悪人顔は良かったかな。
ただ、だんだんとマヌケっぷり発揮になってしまったのは、頂けなかったけど。

ま、次はないのだろうけど、
もし、万が一、次にフランクを見る機会があるなら、
特別改造しまくって、ボンドカー並みになった愛車のアウディを乗りこなし、
たまには、3つのルールをしっかり守って、
ストイックに仕事をこなすフランクに会いたいなぁ。

そんな久しぶりに辛口な気分で、本作は終了。
こんなレビュー読んだら、誰も見に行かなくなっちゃうかもね。
すまぬ。
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哀愁バツイチ親父 【96時間】 [映画日記<2009年>]

「96時間」を見たよ!

元CIA、現在は仕事を引退し、家庭を顧みる余裕すらなかった為に離婚した妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)との間の17歳になる娘キムとの絆を取り戻そうとやっきになるブライアン(リーアム・ニーソン)。
しかし妻は富豪と再婚しており、娘の誕生日パーティにプレゼントを持って行くも、義父からの豪華なプレゼントに、キムの心は移り気だ。
そんな折、娘からランチの約束を取り付けたブライアンは、たまたま手伝った人気歌手の警備の際、本人からお礼として受け取った彼女のプライベートナンバーと、ボイストレーナーのナンバーを手に、カフェで待ち合わせる。
キムは5歳の頃から、歌手になるのが夢だったのだ。
ところが、キムは母のレノーアと現れる。
実は、キムが友人とパリへ旅行したいが為に、未成年であるキムは、実父であるブライアンに許可のサインをもらう為、ランチに誘っていた事が分かる。
キムを心配するあまり、ブライアンはその場ではどうしてもサインをする気にはなれなかった。
それがキムを怒らせたのは事実。
後日、結局、毎晩電話をする事を約束し、ブライアンは書類にサインをしたのだった。
空港でキムを見送るブライアンとレノーア。
実は、キムの荷物を運んだブライアンは、キムがブライアンに話していたパリの美術館巡りの話はウソで、U2のコンサートの追っかけをする旅行だった事を知っていた。
レノーアはその事も知っており、17歳の娘には、少し自由に遊ばせてあげないと、とブライアンを言いくるめていた。
その夜、時差の関係で真夜中すぎのアメリカ、ブライアンはキムからの電話を待ち続けていた。
とうとうガマンの限界から、ブライアンは自分からキムの携帯へ電話をかける。
長いコールの後、やっと電話に出るキム。
ところが、二人の電話中、キムと友人のアマンダが泊まる家に、何者かが侵入。
キムが見ている前で、アマンダが連れて行かれてしまう。
賊は、キムの事も捜している。
ブライアンは、パニック寸前のキムに、冷静に言い聞かせる。
お前も捕まってしまう。だが、相手の特徴をできる限り教えて欲しい、と。
電話ごし、キムの悲鳴と、犯人の特徴を伝えるキムの必死の声を録音するブライアン。
つながっている電話の先には、賊の気配。
「金はないが、オレには長い仕事で培った特殊な能力がある。絶対にお前を見つけてやる」
そういうブライアンは、すでに戦闘態勢であった。
キムの言い残した犯人の特徴と、仲間の情報から、賊はパリに巣くう人身売買の組織である事が判明。
しかも拉致された娘たちは、96時間以内に売り飛ばされ、そうなれば、追跡はできなくなってしまう。
妻の再婚相手のプライベートジェットで、ブライアンはパリへと飛んだ。
彼が娘を取り戻す為のタイムリミットは、96時間。
ブライアンの追跡が始まった・・・

あらすじが長くなってしまいました。
でも、このあらすじのところまでで30分くらいで、その後の1時間、ずーっとブライアンの必死の追跡劇だから、この頭の30分がストーリーの核部分。

この映画、“あの”リュック・ベッソンの作品。
そう思うと、リュック・ベッソンとリーアム・ニーソンが、どうしても結びつかない。
だって、「フィフス・エレメント」や「トランスポーター」のイメージが強いから、クワイ=ガン・ジンとか演じてはいるけど、渋くて演技派のリーアムとは、別世界っぽいでしょう。
でもね、このキャンティングこそが、この作品の命だといっても過言ではないと思うよ。

娘のキムは17歳らしく移り気で世間知らずで怖いもの知らず。
それに輪をかけて、友人のアマンダというのがアホちんで、ちょいとイケメンなら知らない男でもほいほい付いて行くような、尻軽女。
もう、トラブルに巻き込まれますって看板背負って歩いている感じ。
ブライアンもオマセな娘を持つ親として、大変だわな。

しかも、このブライアンの哀愁は、愛していた妻には、仕事でいつも不在で、しかも危険な仕事で、逃げられた事実があるから、あるところまでで頭が上がらない感じだし、父親の心、娘知らず。
不器用な父親が、リーアム自身の哀愁と相まって、なんていうかきゅんとくる。
これも人選の冥だと思う。

ところが、一変、キムが拉致されたとなると、この哀愁親父ブライアンが、一瞬にして昔の血がむくむくと湧き出し、
現役CIAばり、CIAというか特殊工作員ばりに、暴走親父に大変身してしまうのだから、面白い。

だいたい、何千キロも離れた土地で、娘が拉致される場面に、電話していたからって、あんだけ冷静に、犯人の特徴を話せ、なんてできると思う?
ま、キムもキムで、必死で特徴をしゃべっていたけどね。
ブライアンなんて、手の届くところに、特殊工作用の道具をそろえて持ってるし。

そこからのブライアンは、いいねぇ。
もう誰にも止められない暴走っぷり。
手がかりをたどってたどって、ただひたすら娘を取り戻す為には、手段を選ばない。
空港で暴行騒ぎ、市内でカーチェイス、悪党相手だからといって、殴って拷問して、さらには勝手に発砲、何人殺した?

彼の通った道には、ペンペン草すら生えない、状態よ。
普通の、いや、普通より哀愁漂う、バツイチ父親だったのに・・・

これ、やはりブライアンを演じたのがリーアム・ニーソンだったから良かったのよ。
ちょっと考えれば、こんな荒唐無稽の脚本に、あれほど現実味を与えられたのは、彼の功績じゃなかったら何だろうと思うもん。
脚本だけみたら、あぁリュック・ベッソンだな、って思う。
でも、実際に、敵をばったばったと斬り進んでいく暴走親父は、やはり娘に愛されたい哀愁バツイチ親父なんだよ。

それに、リーアム・ニーソンて、めちゃめちゃ背が高いから、アクショクも絵になるしね。
妻役にファムケ・ヤンセンがキャスティングされたのも何となく分かる。
ファムケ姐さん180cmくらいあるんだよね。確か。
で、リーアムが193cmくらいあるから、並んでも見劣りしないし、実際絵になる。

この人身売買組織がやっていた事は酷いし、被害者になった子たちは、すごく可哀想だったのだけど、あのキムの友人アマンダが、ドラッグのせいで死んでいたシーンでは、だから言わんこっちゃない、自業自得だよ、なんて思っちゃった。
彼女はキムにもウソをついていたし、異国で知らないイケメンにほいほい付いて行っちゃいけません。

元々リーアム・ニーソンは大好きな俳優さんで、作品もあらかた見ていると思うのだけど、こんなにアクションこなすイメージがなかったから、ちょっと驚いたわ。
前述したけど、クワイ=ガンの時にはライトセーバーで対決シーンもあるのだけど、過去、ダークマンとかもあったけど、アクション俳優じゃないしね。
もう50歳も過ぎているし。
あと、あまりアメリカ人役ってのも印象ないから、彼自身は北アイルランド出身で、作品中ではアメリカ英語だったのだろうけど、それもあまり分からなかったわ。

それにしてもブライアン、よくもまぁ、普通に帰って来れたなぁ(笑)
普通、ありゃパリにしばらく滞在じゃないか?
相当死んでるよ。
悪党ばかりだけど。
一部、パリ警察内の汚職も暴いちゃった訳でしょう。
あいかわらず、ツッコミどころは盛りだくさん。

それでも、事件解決でアメリカに戻れば、またブライアンは哀愁バツイチ親父に戻っちゃうのね。
ぐすん・・・

空港の帰還シーンで終了かと思った。
けど、その後の、キムを連れて人気歌手の元にレッスンを受けに行くシーンが、ラストだった。
親父の面目が立ったんだね。
良かった、ブライアン。
その為の、オープニングシーンの歌手の警備のエピソードがあった訳だから。
親父も大変だな。

という訳で、面白かったです。
アメリカで予想外の大ヒットをしたのを知っていたから、面白くない事はないだろうと踏んでいたけど、アクション大好きなアメリカ人好きしそうな内容ではあったね。
90分と短めだし、リーアムカッコイイし、余計なツッコミ考える前に、どんどんシーンが進んでいくから、あっという間に見終わる感じだよ。
強い主人公は、見ていて気持ちがいい。
結構、お勧め。
タグ:96時間
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今度はスミソニアン博物館 【ナイトミュージアム2】 [映画日記<2009年>]

「ナイトミュージアム2」を見たよ!

いくつもの発明品のおかげで会社のCEOとして活躍するようになった、ニューヨーク自然史博物館の元夜警のテリー・デリー(ベン・ステイラー)。
魔法の石版の力で展示物が夜な夜な動き出す自然史博物館を訪れるのも、仕事が忙しくなるにつけ、少なくなっていた。
ラリーが久しぶりに博物館を訪れると、博物館は改装の為に閉館。
古い展示物たちは、ワシントンにある世界最大級のスミソニアン博物館の倉庫に納められてしまうという。
石版は、いつくかの残る展示物と共に、ニューヨークに残る為、移される展示物たちは、動き回れるのは今日が最後の夜だった。
翌日、テリーの電話がなる。
相手は、なんと、スミソニアンに移された元自然史博物館の展示物、ジェデダイア(オーウェン・ウィルソン)だった。
オマキザルのデクスターが魔法の石版を持ってきてしまい、スミソニアン博物館の展示物、古代エジプトのファラオ、カームンラー(ハンク・アザリア)、<彼は自然史博物館の展示物、やはり古代エジプトのファラオアクメンラーの兄だった>が蘇ってしまい、大騒ぎになっているという。
駆けつけたテリーは、カームンラーが魔法の石版の力を使い、古代の兵士を蘇らせ、世界制服を企む瞬間に立ち会うはめになってしまう。
さらには、ロシアのイワン雷帝、ナポレオン、アル・カポネ、様々な展示物が動き出し・・・
おまけに、カームンラーにジェデダイアを人質に取られてしまい、テリーはこの最大級の危機を、上手く乗り切れるのか!?

何が一番驚いたかって、あのダメおやじだったテリーが、発明品で会社のCEOになってた事。
息子にもちゃんと尊敬されているみたいで、まぁ、何より。

前作もそうだったけど、ただ、ミュージアムの展示物が動き出して大騒ぎ、ってだけに留まらないところが、脚本の上手さなのか、勇み足なのか。

テリーが、商品が売れたおかげけで、いきなり会社のトップになっており、そもそも仕事とは何か、何をして生きるべきか、なんて、ちょっと大げさなところまでテリーの気持ちで代弁させて問いかけようとする作りは、なかなか上手いもんだなぁ、と思う。
それが、この大騒ぎのコメディー映画に、果たしてどこまで必要か、ってところは、また別の話だけどね。

結局、テリーが、仕事一辺倒な生活ではなく、博物館の動く展示物たちと、仲良く楽しい生活を送る方を選ぶってところが、アメリカ臭いというか、ハリウッド臭いというか。
悪くはないけど、お金より、友情、的な発想は、少々、説教臭いか・・・?

政治臭さがちょーっと気にはなったけど、その辺りはさらっと流せばいいかなぁ、と。

とはいえ、世界最大級のスミソニアン博物館の展示物たちが動き出すのだから、そりゃ、大騒ぎさ。
しかも、前作から引き続き、かってしったるキャラクターたちが活躍するのを見るのは、悪い気分じゃない。

今回のテリーの敵は、古代エジプトのファラオ、カームンラーだったのだけど、
このキャリクターがまたウソ臭くてね。
いまいち威厳のなさというか、インチキぽくって、でもやたらエラそうで、その感じがオカシくていいかもしれない。

魔法の石版のパスワードを解き明かさなくてはならないって展開は、まぁいいとして。
ジェデダイアが人質として取られるのも、走れメロス状態だったけど、それもまぁ時間が迫られてるって緊張感が出るからいいとして。

以外とウザかったのが、エイミー・アダムスが演じた博物館の展示物、女性で初めて大西洋の横断に成功したアメリア・イヤハート。
彼女がテリーに付きっ切りで、応援しつつ、二人のロマンスが、みたいな感じになるんだけど、
なんだろう、気の強いアメリカ人女性って、いつもこういうキャラクターな気がする。
自分の意見を常にひけらかして、人の話を聞かずに、しゃべりまくる、みたいな。

面白い、よりも、ウザかった。
どうもそれが、展開を遅らせて、スピード感が落ちてしまって、中だるみの原因だった気がしてならない。

せっかく、たっくさんの展示物たちが動くのだから、それに家族みんなで楽しめるコメデイー映画であるのだから、だだだーっと、勢いで押しきってしまうのでも良かったんじゃないかしらん。

アメリカ人って、ロマンス入れたがるもんね。

でも、そこはコメディー俳優として名声高いベン・ステイラー。
きちんとお約束も盛り込みながら、最後はほろっとさせられて、ハッピーエンドで結んでしまうのは、さすが。
どんなにお金を稼げても、忙しい仕事漬けの生活を送るより、夜警という仕事でも、楽しくてやりがいがあって、生きがいになる仕事の方が、良い仕事だ、なんて、まるで教育材料みたいだ。

なんだかんだ言っても、きっちり笑わせてもらいましたよ。
ミニチュア二人のお約束は、お気に入りで面白い。
リスかよ・・・って。

ま、回りくどい事考えずに、素直に笑えるのがいいのでしょうね。
こういうお下劣もお下品もないコメディーで笑えなくなったら、それはそれでおしまいかもしれないなぁ、と。

ナポレオンを演じていた俳優さん、イメージとそっくりでおかしかったね。
背も低いし。
相変わらず俳優に似せて作ってある蝋人形がそっくりで素晴しいし。

胸像のルーズベルト大統領、しかも金塗りのロビン・ウィリアムスを見て、はな肇を思い出した日本人が、果たして何人いた事か(笑)

ダイオウイカを、最後までタコだと思ってた・・・

映画を見た日、TVでスミソニアン博物館の特集を見まして、ちょっと行って見たくなったわ。
でも、ちゃんと見るのは、何日もかかるみたい。
何しろ、世界最大級だから。

それより、夜になると展示物自体が説明してくれる博物館なんて、それこそ行って見たい。
でも、見に行っている人は、まさか展示物だなんて、これっぽっちも信じていないのだけどね。
映画の中では。

どうだろう、夏休みに家族で見に行くのは調度いい映画だ。
カップルでもいいし、野暮じゃなけりゃ、一人でも見に行っても楽しいよ。
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謎のプリンスは謎のままでして 【ハリーポッターと謎のプリンス】 [映画日記<2009年>]

「ハリーポッターと謎のプリンス」を見たよ!

休暇中のハリー(ダニエル・ラドクリフ)を連れ出したダンブルドア(マイケル・ガンボン)が向った先は、かつてホグワーツで教鞭を取っていたホラス・スラグホーン(ジム・ブロードベント)の元だった。
優秀な生徒や有名人との交友を自慢とするスラグホーンに、ダンブルドアはおべっかを使ってでも取り入り、若かりし頃のヴォルデモードこと、トム・リドルとの記憶を手に入れるべきだと断言する。
一方、闇の勢力がマグルの世界にも影響を及ぼし始め、ルシウス・マルフォイが投獄されると、ヴォルデモートは息子のドラコにある命令を下す。
外の世界は劇的に動いてはいても、新学期は始まり、ハリー、ロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)もそろって6年生となる。
魔法薬学の教科書を借りたハリーは、その教科書の書き込みがとても素晴しく、その元の持ち主、半純血のプリンスなる人物に興味を持ち始める。
だたし、一度ホグワーツへ戻ってしまうと、彼らの日常の中心は、ティーンネイジャーのそれ、恋愛話に花が咲き・・・
そして、やっとの思いで手に入れたスラグホーンとトム・リドルとの記憶は、ハリーとダンブルドアに、衝撃を与える。
ヴォルデモートは、分霊箱の存在を知り、自分の魂を分霊箱に分けて隠してしまう事で、永遠の命を手に入れていた事だった。
ハリーはヴォルデモートを倒す為には、その分霊箱を全て見つけ出して、壊さなければならない。
ダンブルドアの命を賭した行動で、最初の分霊箱をホグワーツに持ち帰った矢先、二人を待っていたは、ドラコと、そしてホグワーツにドラコの手引きで進入した、死喰い人たちであった。
ドラコの杖がダンブルドアに向いた時、怯えるドラコに代わってダンブルドアに杖を向けたのは、意外な人物だった。

あらすじだけで息が切れるわ・・・

私は原作をもうすでに最後まで読んでしまっているから、半純血のプリンスが誰であったのか、そしてその行動の本意など、忘れてしまっている部分を除いても、結末を知ってて見ている部類。

それにしても、ハリーポッターシリーズって、原作もそうなんだけど、本筋からはずれたエピソードが多い事。
今回なんかは、恋愛話やクィディッチの試合などがその部類に入るのだけど、
ついうっかり、そっちのエピソードの方が面白かったりすると、本来のシリアスな部分が、おろそかになったりする気がしたりしなかったり。

この6作目の本筋は、半純血のプリンスが誰であるのか、そしてあのラストの、ダンブルドアに杖を向けなければならなかった事の本意と、
ヴォルデモートが分霊箱なるものの存在を知って魂を分けて隠している事実を、ハリーたちが知る、って事なのだよね。

この本筋からの光が、薄いよなぁ。

恋愛話は、確かに面白いし、ティーンネイジャーのハリーたちがそういう事に夢中になるのも分かるのだけど、ついうっかり、そっちに気を取られていると、今ハリーは何の目的で、こんなにガンバってるんだっけ?ってなっちゃう。

その為か、ラストのダンブルドアとスネイプのシーンの緊張感が、突然やってきたような印象が残ってしまったのが、惜しかった。
スネイプ先生の本意が分からない、というのがあのシーンの仕掛けではあるのだけど、原作って、どんな伏線が張ってあったんだっけなぁ。
やっぱりそっち?的な感想だった気がするけど。

それにしても、主役の三人以下、1作目から出演している子供たちは、み~んな大きくなっちゃったよねぇ。
相変わらずダニエル君は小さめだけど、ルパートくんなんかムキッとした二の腕だし。
エマ・ワトソンはすっかり大人な女優さん。
ネビル役の子なんて、もうすっかりネビルじゃないし。
ジニー役の子ですら、大人じゃ~ん、みたいな。

ずっと同じキャストで演じる事に意味がある気がするけど、早く最後まで撮らないと、大変だなぁ。
ラスト7作目は、パート1とパート2に分かれているみたいだよ。

うーん、どうも話の筋がつかみきれないまま映画を見ていた感じだから、なのかもしれないけど、
スネイプ先生と、ジェームズ・ポッター、リリーの三人の、複雑な関係が描かれていたのって、どの巻だったっけなぁ。
なんとなくエピソードを追っていったら、ラストのクリイマックスのシーンになっていた、的な感じだったから、
どうもすっきりせんなぁ。
ハリーも、恋愛関係で大騒ぎするロンとハーマイオニーを横目に、淡々としていたし。

一つ、見知らぬ町で、カフェの店員の女の子と即席のデートをしようとしていたハリーに、ちょっと大人な成長を感じてしまって、子供の思わぬ成長ぶりに困惑する親、みたいな妙な感覚があって、妙にニヤリとしてしまったり。

分霊箱を探しに行った洞窟で、わらわら水の中から現れた変な生き物、ゴラムみたいな感じになってたけど、
あれは久しぶりにちょっと気持ち悪かった。

ベラトリックス・レストレンジを演じているヘレナ・ボナム=カーターの怪演が健在で、なんだか清々しかった。
あのキャラは、すごい。

ここまでくれば、もちろん最後まで映画館で見る気まんまんだけど、
果たして、ラスト1作(パート1とパート2で)で、スネイプの葛藤と決意を、どのくらい見せてもらえるのか、気になるところ。
そして、ヴォルデモートとの最後の決着も、どういうふうに見せるのか、気になるね。
まぁ、今回、本来ならダンブルドア本人に動けなくなる魔法をかけられ、透明マントの下で、何もする事ができずにダンブルドアが死ぬのを見ているしかできなかったハリーが、映画の中では、ただ下の階から上階を見ている、というちょっと中途半端な状態だったりと、原作のはしょり方にも優劣があるのは仕方がないとして。
結末は知ってはいても、ラストにつながるところは、十分に盛り上げて欲しい。
じゃないと、最後の章のありがたみが、なくなっちゃうもんね。

ずーっと見ている方は、最後まで見て下さい。
これから見ようかと思っている人は、映画を見てから、原作を読んで下さい。
あぁ、セオリー通りだわね。
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大興奮、小学生気分で 【トランスフォーマー リベンジ】 [映画日記<2009年>]

「トランスフォーマー リベンジ」を見たよ!

あれから2年。
サム(シャイア・ラブーフ)はごく普通の大学生として、両親の元を離れ、寮に住み、新しい生活を始めようとしていた。
ただ、少し問題なのは、心配性すぎる両親のリアクションと、離れ離れになってしまう恋人ミアエラ(ミーガン・フォックス)との遠距離恋愛と、彼の守護神でもあるオートボット、バンブルビーに、離れて暮らす事を了承してもらう事だった。
両親はパリへの旅行の準備、サムは引っ越しの準備を進めているうち、サムは2年前のディセプティコンとの戦いの際に着ていたフーディーの中から、“キューブ”の欠片を発見する。
うっかり触ってしまうと、突然サムの頭に中に、見た事もない文字が浮かびだし・・・
一方、レノックス少佐(ジョシュ・デュアメル)を中心とするアメリカ軍は、新たにNESTを発足、オプティマス・プライムをリーダーとするオートボットと協力しながら、ディセプティコンの残党狩りを続けいた。
その頃、2年前の戦いに敗れ、海中深く投棄されたメガトロンは、アメリカ軍の監視の下、着々と鉄サビへの道を歩んでいるかに思えた。
ところが、ザ・フォールンと呼ばれる原始のトランスフォーマーが密かに復活し、地球に存在する“キューブ”の欠片を手に入れ、メガトロンの復活に成功してしまう。
再び、戦いの場と化す地球。
サムは、浮かんでは消える謎の文字を秘密にしようとしていた矢先、地球が再びディセプティコンの攻撃にさらされている現実を知る。
サムの脳内に存在する謎の文字の秘密を追うディセプティコンから、サムはいつしか追われる身となる。
彼を守ろうとしたオプティマス・プライムが、敵の攻撃に倒れると、サムは自らの運命を受け入れ、再びオートボットと共に、ディセプティコンとの戦いに身を投じる決意をするのだった・・・

とうとう、動体視力の限界を超えてしまった・・・

まず、基本的に、私はこういう種類の作品が好き。
特に「トランスフォーマー」は、目まぐるしくトランスフォームを繰り返すトランスフォーマーたちが手放しでカッコ良く、それこそ、超合金のおもちゃでハイテンションで遊びまわる小学生並みのアリクションだから、多少、ストーリーが陳腐だろうが、謎がたいした事なかろうが、映像が見にくかろうが、シャイア・ラブーフがイケメんじゃなかろうが、まったく問題はないの。

さて、それを踏まえて。

トランスフォームのスピードの速さは、1作目でもかなりのレベルで、映像の見にくさ、何が起こっているのかよく分からない状態というのは、確かにあった。

で、今作、もう人間の動体視力の限界は、超えてしまったな。この作品。

だからと言って、それがダメなのかと言えば、全くそうではない。
その速さが快感だったりするんだ。
どのパーツがどう動くかが問題じゃないのよ。
どのくらいカッコ良く、トランスフォームしてくれるか、トランスフォームした体形が、どのくらいカッコイイかの方が、よっぽど気になる。

何度、2時間半の上映時間中、ホント何度トランスフォームしてくれたか分からないけど、その度、うぉー、すげー!と、これまた頭の悪い小学生みたいなセリフしか、私の口からは出てこないのだけど、もうそれが全てでしょう。
別に、泣ける映画を求めている訳じゃないし、シャイア・ラブーフのPVを見に来た訳じゃないし、
ま、ミーガン・フォックスは、相変わらずちょーセクシーで、それを目当てに見に来た男性陣は、もうウハウハだったでしょうけど。

とにかく、サムが勇敢に立ち向かい、それと同じくらい、いや、それ以上に、オートボットたちが勇敢に戦う姿が見れて、私はとっても満足だった。

ストーリーは斬新でもなんでもないけど、別に落第点をつけるほどの粗悪なものではないし、
むしろ、シンプルなストーリーは、複雑な動きが多い作品には、もってこいだと思うしね。

それに、これはハリウッド映画独特なのでは、と、いつも思うのだけど、
たとえシリアスな作品だとしても、
この場合はアクション超大作になるのだけど、
そのストーリーの合間合間に、とにかくコメディなシーンを挿入するのが、なんて上手いんだと思うんだ。

この作品の場合は、両親の過保護すぎるくらいのリアクションとか、
自宅に置いてけぼりを食らうバンブルビーが、子供みたいにワガママな態度を見せたり、ガマンできず大学まで勝手に着てしまったり、
サムのルームメイトのレオのヘタレっぷりとか、
ミカエラのちょークールな男前っぷりとか。

すごい展開になってて、それこそ地球を救うとかの状況なのに、ちょっと笑えるシーンを挿入して、気分にメリハリをつけさせるのは、ハリウッド映画の脚本って、本当に上手い。
邦画では、まずこういう展開、ないからね。

それに、キャラクターの妙というか、
結構、多くの作品に見られる傾向なのだけど、脇役にも、すごく個性を持たせるとか、
ちょっと頭に痛い人物なのだけど、実はすっごく役に立つとか、
偏屈の割りに、主人公に協力してくれて、なぜかめっちゃカッコ良いキャラになったり。
それも、最後まで生き残れるか、というのが最大の問題なのだけど、
だいたい、協力してくれたナイス脇キャラは、アッパレな最期をなかなかの見せ場なシーンで締めくくる事が多い気がするよ。

元、セクター7のシモンズは、すっかりその存在を忘れてはいたけど、見事に勇姿を見せてくれたし、
あの老人ディセプティコン、なんだっけ。
敵かと思ったら、実はものすごい協力してくれて、でもちょっと耄碌してて、でもナイスキャラで、最期はオプティマス・プライムの一部として、勇敢な最期を飾ってくれたしね。
この老人ディセプティコンを見ていたら、「インディペンデンス・デイ」で、最後、機械の不具合でミサイルを発射できず、自らの戦闘機ごと敵につっこんで見事勝利をもたらした、アルコール依存症のお父ちゃんを思い出したよ。

そういえば、ミカエラに捕まった偵察ディセプティコンも、いつの間にか味方になってたね。
というか、ミカエラの男前っぷりに、すっかりハマってたっぽいけど。

あの双子のオートボット、アイスクリームバンのヤツは、反則だよなぁ。
つい、笑ってしまうから。

とにかく、脇役の使い方が、上手い。
それでいて、きちんと主人公のサムの存在が、埋もれないようになってる。
ミカエラも、ヒロインとして、十分に存在感があった。
ただ、悲鳴をあげるだけのアメコミ的ヒロインではなく、自ら戦いに身を投じるクールなヒロインになっていたところも、ポイント高いかも。
彼女のエロさは、ミカエラというキャラクターに合ってるよ。

ただ、主人公サムを演じたシャイア・ラブーフは、撮影途中に、彼自身の不注意から酔ってたかなんかで事故を起こし、指をケガしたんだよね。
結構、深刻な感じで。
それが映像にモロ映ってて、ま、上手く、シーンとしてはつないだな、という感じだったけど、
これほどの大作の主人公なのだから、やはりどんなにショービスの世界で鼻が高くなってしまっても、
映像に残る事を考えて、自分をコントロールできるようにならないと、それはアナタの責任だよ、と、ちょっと映画を見ながら、思ってしまったよ。

これ、3部作の予定だっけ?
俄然、楽しみなんだけど。
2時間半の上映時間は、確かに長めだけど、決して飽きないし、それこそこういう類の作品が好きなら、大興奮間違いないよ。
うだうだ考える前に、見て下さい。
粗を探しちゃダメ。
面白くなくなるから。

隣に座っていた、小学生がね、まだ高学年になる前の男の子に見えたのだけど、
静かにじっと座って、字幕の映画を楽しんでいたのね。
この気持ちだと思うよ。この作品は。

前作から引き続いている部分が多いから、前作を見てから、今作を見た方がいいと思うな。
是非、お薦め。

余談。
本当にトランスフォームするおもちゃを作ったタカラの方は、すごい人だよね。
日本でのプレミアに呼ばれて、ステージに上がっていたのをニュースでちらと見たけど、
是非、ワールドプレミアに呼んであげて欲しい。
そこで、是非、拍手を受けて欲しいな、なんて思ったよ。
これで、相当、いい思いをしたのだろうから。
出演者、製作者、共々。
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ラングドン教授の憂鬱 【天使と悪魔】 [映画日記<2009年>]

「天使と悪魔」を見たよ!

ロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)の元に、ヴァチカンから使者が来る。
その昔、教会によって弾圧された、科学を信じるキリスト教徒たちが秘密裏に作った組織“イルミナティ”が復活し、教会に復讐をしようとしている、というのだ。
時は正に次期ローマ教皇を選出する“コンクラーベ”が始まろうとしている最中、有力候補の4人の枢機卿が拉致され、“イルミナティ”のシンボルが送られてきた。
象徴学者のラングドンの元に使者が来たのは、それが原因だった。
時を同じくして、スイスの科学研究所で、世紀の実験が成功していた。
強力なエネルギーを持つ“反物質”の生成に成功したのだ。
研究者のヴィットリア・ベトラ(アイェレット・ゾナー)は、“反物質”の元へ駆けつけると、そこで彼女は同僚の死体と、“反物質”が何者かに奪われてしまった事を発見する。
ヴァチカンの元には、拉致された枢機卿とともに、奪われた“反物質”の映像も送られていた。
ヴァチカンを守備するスイス衛兵隊本部で、初めて顔を合わせたラングドンとヴィットリア。
次期ローマ教皇が選出されるまで、その一切を取り仕切るカメルレンゴ(ユアン・マクレガー)を中心に、事件の解決を急ぐラングドン。
彼は“イルミナティ”の謎を解き明かし、大爆発のタイムリミットが迫った“反物質”を見つけ出し、拉致された枢機卿を無事救出する事ができるのだろうか。

いわずと知れた、ダン・ブラウン著「天使と悪魔」の映画化。
数年前の「ダヴィンチ・コード」の続編。
原作では時間の流れとしては、「天使と悪魔」が先で、「ダヴィンチ・コード」の方が後。

宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授は、引き続きトム・ハンクスが演じ、今作はユアン・マクレガーが共演。
ラングドンと共に謎に挑むヴィットリアは、イスラエルの女優アイェレット・ゾナーが演じる。
ちなみに、私のラングドン教授のイメージは、トム・ハンクスではないのだけどね。

原作を、大分前に読み終えているのだけど、うっすら覚えていたよ。
だから、原作と違うところも気づいたし、ヘリから落ちて、水中にダイブするラングドンを想像していたので、そのシーンが変わってしまっていたのは、ちょっと残念だったなぁ。
ヴィットリアと父親との関係も、すっかりなくなっていたしね。

とはいえ、犯人が変更になった訳じゃないので、結末を知っていた、という意味では同じ。

原作を読んだ時、正直、「ダヴィンチ・コード」より、こっちの「天使と悪魔」の方が面白かったのね。
何より、「天使と悪魔」のラングドンは、非常に肉体派で行動的。
頭も使うけど、身体も相当使ってた。
アクションヒーロー並の活躍だったんじゃないかな。
トム・ハンクスにアクションのイメージがないから余計になんだけど、映画化に際し、一番問題だったのは上映時間だろうから、カットできるところはカット、変更されているから、ラングドンが原作よりかは何割か、大人し目だったよ。

映画化するには、こういう感じで、スピード感があって、動きが激しいものの方が、よりエンターテイメントとしてフィットしているんじゃないかと思う。
確かに「ダヴィンチ・コード」も世界中を飛び回ってはいたけど、どちらかと言えば頭脳中心で、取っ組み合いをするよりは、舌戦だったでしょう。
「天使と悪魔」は、走るし、殺すし、銃は撃ちまくりで、多少のグロさもあり、結構容赦がない。
でも映像にするなら、やはりこちらの方が映える。

ま、謎解きというよりは、アクション映画に近い感じにはなっていたよね。
原作もそうだからこれでいいと思うのだけど、キリスト教やヴァチカン、“イルミナティ”や教会の謎を楽しみたい方には、少々忙しくて騒がしい映画になっていたかもしれないね。

ただ、忙しくなった為に、枢機卿拉致や、シンボルの焼印、ラングドンの乱闘が中心になってしまっていて、“反物質”の盗難の影が薄くなってしまった事は否めない。
科学の集大成のような、大発見な“反物質”。
これが原因で今回の事件全てが起こったのだけど、
その科学と教会の対立、何を信じて、何を信じないか、とか、独特の宗教観とか、カルトな部分が薄くなってしまっていて、何故彼がこんな事件を起こしたのか、起こそうという気になったのか、という部分が、分かりづらくなってしまった。
最後まで見て、犯人の心理状況とか、動機とかが明かされても、え、そうなの?そんなに大事?みたいな感覚になるかも。
元々、キリスト教徒でもなく、ローマの歴史も苦手、そんな事言われても分からない、というスタンスで見てしまうと、余計に訳が分からなくなるだろうね。
科学と宗教の対立を示唆している内容だから、歴史的にもエピソードがたんまりあるからね。

どこかで読んだ評価より、私は楽しめたよ。
原作を読んでいて、なんとなくでも作品の雰囲気が分かっていたから、という理由も大いにあると思うけど。
私の頭の中のラングドン教授と、トム・ハンクスのラングドン教授がかけ離れていたものが、だんだんと距離がなくなっていくのは怖いね。
そのうち、ラングドン教授といえば、もうトム・ハンクス以外には浮かばない、という状況になるだろうね。

キリスト教徒は、世界中に10億人ですか。
はぁ、あまりにも人数多すぎて、想像できないね。
その中で最高位に立つローマ教皇なんて、さらに想像できない。
数年前の実際のコンクラーベの時、散々報道していたけど、どこか他人事だったのは、日本人なら仕方がない。
あの熱狂振りは、あらためて宗教の恐ろしさを感じるかも。
映画内でも、サン・ピエトロ広場に、それこそ大勢の人が集まって、新たな教皇選出を祝福しているシーンがあるけど、正直怖いもん。
人々の心を一つにするってすごく難しい事だけど、宗教だととてつもなく大勢の気持ちが、とりあえずは同じ方向に向かうからね。
だから宗教戦争は、いつもでもなくならない。

宗教のいろはについて学ぶ気もないし、深入りする気もないから、ましてや、神や、その他の何かを信じる気もないから、そういうカルトな部分は、そういうものなのね、という理解で、映画を見ると楽しいと思うよ。
カメルレンゴがラングドンに、「神を信じるか」と質問するシーンがある。
あの時のラングドンの答えは、すごく理解できた。
頭で神を理解する事はないだろうけど、神を信じる心がある、という事は理解できる、そんなニュアンスだったと思うのだけど。
神が奇跡を起こして何かをしてくれる、とか、強く願えば夢は叶う、みたいな事は、ほとんど信じてはいないけど、
何かを信じたい、という気持ちはあるから。

やはり犯人が、あそこまで強行に走った動機が、明かされてもピントこなかったのはもったいないなぁ。
そりゃ、じっくり謎を楽しみたいなら原作を読むべきだけど、
映画のエンターテイメントを楽しむなら、あんな感じで十分な気がするし。
それなら、カメルレンゴの強烈な信仰心を、もう少し煽っても良かったかもしれないね。

2時間半の上映時間が苦にならなければ、話題作だから見に行くのもいいと思うよ。
あれを見ると、ちょっとイタリアに旅行に行きたくなる。
ラングドン教授のシリーズは、原作もうないよね?
この作品で終了かしらね。
ちょっともったいない気もするけど、ま、いいか。
旅行ガイドとして見るのも、また一興。
何年先か分からないけど、もし現実で次のコンクラーベが行われたら、ラングドン教授の顔、この場合トム・ハンクスの顔を、思い出すと思うな。
ほぼ、間違いなく。
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六角さん日和 【鑑識・米沢守の事件簿】 [映画日記<2009年>]

「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」を見たよ!

警視庁鑑識課員・米沢守(六角精児)は、東京ビッグシティマラソンの捜査中、顔認証システムの画像に、驚きの人物を発見してしまう。
それは、数年前に離婚届を残したまま行方をくらませた元妻、知子(紺野まひる)の姿だった。
住所を聞き出し、アパートを探し当てたが、苗字が変わってしまっている知子に会う勇気は、最後まで出なかった。
ところが翌日、その知子が死体で発見される。
慌てて現場に駆けつけた米沢が見たのは、元妻知子に瓜二つな、別人、真鍋知子だった。
事件は自殺と断定されたが、そんな折、米沢の元へ、死んだ知子の元夫が現れる。
所轄の刑事である相原は、どうしても元妻の知子が自殺したとは納得できないでいた。
知子が死んだ日、相原は知子と会う約束をしていたのだ。
解決した事件を秘密裏に追い始めた米沢と相原。
二人は知子の自殺の原因を探すうち、とある組織の裏事情を知ってしまう。
その組織が、警察の大事な天下り先だったから大変。
二人は知子の死の真相を暴き、真実を探し出す事ができるのだろうか・・・

見に行っちゃったよ。
米沢さんを。

まずね、米沢さんでスピンオフの映画を作ろうと決めたテレビ朝日はすごいかも。
だって、役柄的には、マニアックで面白いキャラだけど、
決して日の当る立場のキャラクターじゃないし。
しかも演じている六角さんも、決してメジャーな方じゃない。
売れていないっていうんじゃなくって、知る人とぞ知る、みたいな俳優さんでしょう。

実は六角さんが所属している劇団「扉座」の公演を2度ほど見に行った事があって、
六角さん自身は、名がもう売れていて、別の仕事があって、劇団の公演には出演していなかったんだけど、
なんだかよく覚えていたのよ。
名前をね。

だから、六角さん演じる米沢さんの映画が作られるって知った時、こりゃ見に行かな、って思っちゃった訳。

実際、レギュラーの「相棒」を見ていても、米沢さんは実にオイシイキャラクター。
特命係りの見方だし、
そのマニアックぶりがなんだかそそられる。
見た目は太めだし、前髪パツンだし、猫背だし、あれなんだけど、なんだか気になるキャラクターなんだよね。
ここまで印象つけられたら、演じている六角さんと、キャラクターを作り上げた番組スタッフの勝利なんじゃないかな。

そりゃ、「踊る大捜査線」のスピンオフ、「真下正義」や「室井慎次」なんかには敵わないかもしれないけどさ。

という事で、映画のできだけど。

正直に言えば、正月とかの特別2時間ドラマの方で、酒とか飲みながら、あーだこーだと言いながら見ていた方が、面白かったかも。
原作があって、実はさっき知ったんだけど、この原作を書いたハセベバクシンオーなる人物は、
「相棒」をはじめ、「あぶない刑事」なんかもたくさん監督をした、長谷部安春氏の息子との事。
そうですか、親子合作でしたか。

この「米沢守の事件簿」も、相棒方式になっていて、
米沢の相棒は、所轄刑事の相原を演じた、萩原正人。
ま、この事件において、の相棒ではあるのだけどね。

この相原のキャラクターが、結構うざい。
一本気で、熱くて、ありがちなキャラではあるのだけど、
どこまでも冷静でけれん味の効いた米沢のタイプから考えたら、真反対じゃないかな。

途中から、二人の会話がハマってきて、ぷぷっと吹いてしまうような面白さは出てきたのだけど、
最初の方は、相原が暴走する事が多くて、
米沢の活躍というよりは、巻き込まれた米沢が右往左往する、といった感じになってた。

というか、このあたりは、原作そのまま。
私、とっくに原作読んでいたんだけど、都合よく、犯人なんかは忘れちゃってたんだわ。
だから、ラスト近くで、犯人が分かった時に、あれ、そうだったの?って素直に驚いてしまったわ。

米沢のキャラクターは、想像そのままで、それはちょっと嬉しかったり。
女房に逃げられた、オタク鑑識官を裏切らないよぉ。
部屋も雑然としていて、本やら何やら分からないものが散乱。
しかも指紋採取キットを持っていて、パソコンも多分めっちゃカスタマイズされてて、
携帯の着信は寄席の時の音楽だし、
多分そうだろう、っていうものを見られて、満足だねぇ。

そんな米沢が、自ら追った事件で、ちょっと熱く、真剣に取り組む姿ってのが、おっ!って思わせる部分なんだよねぇ。
普段のパッツン前髪が、彼の全力疾走で、デコ全開になっちゃったり。
相原が暴走しすぎる分、結構冷静に対処していたりして、やっぱりおっ!って。
この微妙なさじ加減が難しいんだろうけどね。
米沢はオタクだけど、変態じゃないから。
そのあたりは、常識人。
どう彼のキャラタクーを面白く、また活躍させて見せるのか、ってのは、意外と難しいかもしれないね。

それでも、木村拓哉主演「ヒーロー」の映画もドラマで十分だったのに、って思ったから、
制作費を考えれば、まだまだこっちの方がまし、って事なんだと思うよ。
映画でしかできない事と、ドラマが売れているから映画でも作っちゃえ、っていうのは、全く違うからね。
そのあたりの差がないところが、良くないんだと思っているけど。
「交渉人・真下正義」はそういう面では、スピンオフとしては、一番面白かったかな。

それにしても、ここまで決してメジャーじゃない俳優さんがピックアップされるっていうのは、すごい事だと思うぞ。
水谷さん演じる右京さんや、寺脇さん演じる亀山薫、さらには薫の奥さん、右京さんの元奥さん、その他いつもの面々と、ドラマのキャラクターたちが惜しげもなく登場してくれるのも、嬉しいところ。
できれば、この先も、米沢さんがドラマ「相棒」の中で、活躍してくれれば、それがいいなぁ、っと思った次第。
ま、なんにしても、六角さんは米沢さんのキャラクターのイメージが、相当ついちゃうんだろうけどね。
それも、いいのかもしれないね。
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